本会整備の庭園

冨賀寺庭園 (愛知県新城市) 修復なる

冨賀寺は、宇利峠を挟んで東の遠州地方と関係の深い真言宗の古刹で、静岡県側の摩訶耶寺(浜松市)とも縁が深く、江戸初期の名園 (新城市指定名勝)が保存されています。
その本格的な整備作業は、2010年に本会によって行われました。その時、それまでは枯滝と思われていた滝石組が、上方にある「弁天池」から引水した生得の滝であることが明らかとなり、落水の景が復原されました。その後ザリガニの異常繁殖等によって、滝石組や池泉護岸石組の裏に漏水が生じ、土が流れ出す事態になった為、2024年2月初旬までに、不透水性粘土を用いて補修作業を行い、同時に護岸杭の打ち直しも行いました。現在は、本庭の特色である多数の築山にタマリュウがよく繁茂し、特色ある池泉庭園の美景が際立ってまいりました。ここに修復後の、三点の写真を紹介致します。

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修復後の全景

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築山と滝石組を望む

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池泉西部にある枯滝石組


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