中國園林情報
修復公開された「柴園」
蘇州城内南部醋庫巷 44にある園林。浙江の人柴安圃の邸に清代末期光緒年間に完成した園である。その後荒廃し蘇州市盲聾学校の敷地になっていた。吉河会長が 2002年に蘇州で出版した『蘇州園林写真集』には、その当時の様子が載せられている。近年になって蘇州市人民政府が学校を他に移して修復改造を加え、2016年 12月に完工した。推定復元の部分もあるが、蘇州伝統の技法が存分に駆使されているので見所も多い。建物群の全体は「蘇州市教育博物館」とされ、本園は当博物館の園という位置付けになっている。園の主要部は西側で、見事な「旱船(かんせん)」を中心とした園景が好ましい。
立派な「旱船」( 舟形の亭) の景
「旱船」前、東部池泉
左から太湖石・樹木・空窓
掲載日:2020.03.27