庭研便り

研究情報

■新発見 中村家住宅庭園 (静岡県浜松市西区雄踏町)

当所中村家は、徳川家康の二男於義丸(後の結城秀康)が誕生した名家であり、現在主屋は国指定重要文化財になっている。本庭は、植栽繁茂の中に埋もれたような状態で保存されていたために、その全貌は知られていなかったが、かねてから豊川市在住の大井豊氏(本会理事)が注目され、本年になって一部植栽を整理調査した結果、中々見所のある庭園石組が出現し、江戸前期の貴重な庭園として注目されるようになった。当家には庭園石組を描いた家相図も保存されており、今後の本格的な整備調査が待たれる。

本庭については大井氏が『庭研』427号(2023年春号)に「浜松市 中村家住宅の歴史と造形」を寄稿されているので参考にして頂きたい。

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中村家住宅庭園部分

掲載日:2023.06.22


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